豚の放牧による有機農業への挑戦
よりよい土壌を保つため、輪作体制として、休閑地に豚を100頭放牧します。野菜くずや雑草など雑食性の豚が廃する糞尿により、化学肥料を押さえた土壌作りを行います。
かわいそうですが、私たちのため、豚は肉、ソーセージ、ベーコンなどの食材として、農園のレストランで利用しようと思います。
また、栽培時に成長する雑草を、食材として利用します。ヨーロッパでも健康食品としてブームになっています。農作業の邪魔者になっていた雑草も、有効利用することで有機栽培への足がかりになります。
きゅう舎、従業員宿舎をリフォームした宿泊施設
有機ファームのオーナーや農園の会員が、スローライフを満喫するための宿泊施設を設けます。
100頭ものサラブレッドが過ごした、趣あるきゅう舎をリフォームしようと考えています。どのようにデザインするかは、これからですが、ユニークな建物が出来上がると思います。半年間や1ヶ月の長期滞在者向けの部屋も設けるつもりです。
フリースクール(若者自立支援)
不登校、中途退学などで引きこもりがちな若者(15−18歳ぐらい)を対象に、農作業を中心とした「楽校」をオープンします。
農業には理科、社会、国語、数学、技術、家庭科など総合的な知識が必要です。今、学校教育で叫ばれている「生きる力」は、あまりに抽象的すぎる点があります。農業では、人が生きるための知恵、技術が濃縮されていますし、直売店や農村での社会性(地域コミュニティー)も必要となります。また、馬、羊、牛、鳥などの飼育は、決してかわいいだけでなく、責任感も伴います。さらに、飼育した豚などをと殺することは、人間のエゴを再認識させ、食物連鎖の中で生きる人間と、その厳しさを目の当たりにします。
また、農作業は努力した結果が明確にでます。忍耐と継続がいかに大事であるかを、大自然の中、肌で実感できます。希望者には、近くの公立高校、私立高校への進学や編入も薦めます。
加工体験
収穫した農作物から、手作り料理を作ります。
当農場の女性スタッフが、農家の知恵を絞って、ジャム、味噌、豆腐、甘納豆、トマトジュース、豚や鮭の燻製、ソーセージ、チーズなど当農場で取れた食材にこだわり、料理方法を伝授します。料理を囲んで、みんなで出来上がりを評価し合うのも楽しいでしょう。
また、白樺の木の樹液やコクワの実を使ったお酒や山ブドウのワイン、ホップ栽培のビールづくりにも挑戦しましょう。さらに、当農場のスタッフには、「キノコ博士」がいますので、山菜取りに出かけるのもいいでしょう。
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